半年ほど前、友達K君が僕に嘘をついていたことに気づいた。
嘘のことを咎めたら友達関係が壊れると思い追求できなくて、騙されているふりをしている。Kくんの今まで話した自慢話は嘘なのかもしれないと思い、僕はそれからK君が話すすべてのお話を信頼できなくなっていた。K君との距離が少しずつ離れていった。
高校の模試では東大A判定だった。
小学校のとき、スペイン旅行に行った。当時はスペイン語ペラペラだった。
小説を書いたら、大賞ではなかったけど賞をもらえた。
声優のオーディションに参加したら、脇役をもらえたが、レコーディングが東京だからキャンセルした。
K君が話す言葉は嘘なのかもしれない。だけどK君にとっては真実であってほしい事柄なのだろう。K君は今まで嘘を言って人の気を引きつけていたのだろう。それがK君にとって友達を作る間違っているが、唯一の方法だったのかもしれない。
Kくんは嘘の自慢話から人から褒められて自分を保っていたのかもしれない。
Kくんは頭が良いから僕は騙されていた。真実だと思っていた。
騙されてることに気づくのが遅い僕が悪い。
嘘をつかれても友達関係あるかを壊れることを怖れて咎めない僕が悪い。
所詮、嘘をついてもいいほどの仲だったのだろう。
僕もたまに友達、家族に嘘をつくことがある。僕の嘘がバレて知らぬ間に友達を失ったのかもしれない。Kくんとの体験から嘘は良くないという、当たり前のことを改めて気づかされた。Kくんありがとう。