先日、鹿児島県霧島市牧園町高千穂にある大浪池と霧島市、宮崎県えびの市、小林市にまたがる韓国岳(からくにだけ)に紅葉狩りに行ってきました。
大浪池にあった看板 引用
火山活動でできた霧島連山
霧島山は、23座の山々の総称です。その南端にある高千穂峰は、「古事記」の日本神話にある天孫降臨の地であるという説で有名です。
山群全体が火山活動によって作られたもので、有史以来昭和34年まで大きな火山活動が記録されています。
比較的最近まで火山灰や砂礫が降っていたので、山体は雨や風の侵食が少なく、滑らかな曲線を保った美しい姿の山々が見られます。
この山群の特徴は、大きな火口が10もあることで、古い火口は湖となっています。
・最も古い火山は数十万年前に形成された栗野岳。
・最高峰は、北端の韓国岳で、標高1,700mです。
・現在の公園名は、霧島屋久島国立公園です。
大浪池の紹介
大浪池にあった看板から引用
韓国岳の南西にある比高約500mの火山で、直径約1kmの火口内には湖があります。火口湖は直径約600m、深さ約12mで、今から約5万年前の噴火によってできた火口内に水がたまったものです。
山頂の火口を横断するように断層があり、火口の南西側と北東側では火口の縁が低くなっています。
もともとは火口内の池を大浪池と呼びましたが、現在ではこの池を山頂の火口湖として持つ火山のことを大浪池あるいは大浪池火山と呼んでいます。
池の周囲をモミ、ツガなどの樹林が密生した火口壁が囲み、青緑の水は美しく神秘的でもあります。冬になると湖が凍ることもあります。
大浪池の名称の由来
大浪池にあった看板から引用
大浪池の名称は民話から生まれました。
むかしむかし、霧島山の麓に子宝に恵まれない庄屋がありました。山の神様に願をかけ、やがてかわいい女の子をさずかりました。
幸せな歳月は流れて、女の子は美しい娘に育ちましたが、縁談があっても首を横に振り、たださびしくなくばかりです。
ある夜、娘のお浪は、山の湖に登りたいと父親に頼みます。2人が月明かりの湖畔にたたずむと、突然お浪は父の手を振り切って湖に身を投げ、沈んでゆきました。
お浪はこの池に住む龍王の化身だったのです。
それから、この池を「お浪の池」と呼ぶようになりました。
霧島山にみられる昆虫
大浪池にあった看板から引用
霧島山にみられる昆虫
霧島山は自然に恵まれているため、多くの昆虫を見ることができます。
霧島のふもとから中腹にかけてアカガシやウラジロガシの多い常縁広葉樹林には有名なキリシマミドリシジミがいます。
また霧島連山の一つである栗野岳にはウスイロオナガシジミという九州ではここだけにみられるオオルリボシャンマというトンボがみられます。このほかアカトンボの仲間であるネキトンボもみられます。
ミヤマキリシマの群落付近ではアサギマダラやアキアカネなどがみられます。
早朝、雨が降っていたこともあり、曇りそして強風でありました。
感想
秋に登山をしている方々から見たら、にわかが何を言っているんだと思われるかもしれませんが。街中でみるイチョウの葉、紅葉をみて綺麗で「夏から秋に変わったんだな」と感じていた。今回、秋の自然に触れ、ねこじゃらしが風に揺れている、紅葉の葉がたくさん地面に落ちている、黄色と赤の葉が絨毯になっている風景を見て。
自然が自然である美しさを学んだ。大げさかもしれませんが、人工物の中にある自然は自然ではないのかなと。韓国岳登山は天気のいい日にリベンジしたいです。