Nike「ズームX ヴェイパー フライ ネクスト% 2」を購入した。ミッドソールは「ズームX」を使用。カーボンプレートを内蔵し、クッション性がありながらも反発力がやばい。他のシューズに比べ、ストライドが10㎝以上伸びる。サブ3.5以上を目指すランナーにもってこいのレースシューズ。スピードは、キロ4分30秒より速いペースが走りやすい。足首の安定感はないため、ピッチ走法よりも足の接地時間が短いストライド走法が良い。
レースシューズ探し
今シーズン、フルマラソンは青島太平洋マラソン、いぶすき菜の花マラソン、鹿児島マラソンの3本を走る予定だ。大会では、Adidas の「アディゼロ プロ」で走ろうと考えていた。
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「アディゼロプロ」はカーボンシューズだが、反発感と安定感が両立している。サブ3を狙えるレースシューズだ。練習や大会で使っていた。走行距離は100㎞ほど。反発感は落ちておらず、まだまだ使えた。履いていた当初、硬い接地感が気に入っていた。足首はぶれず、スピードが出しやすく扱いやすい。
しかし、欲が出た。
「もっと速いスピードで走りたい」「トップ選手の持っているシューズが欲しい」ということで、行きつけのスポーツショップの店員さんに相談してみた。
ヴェイパー フライ ネクスト% 2 感想
10㎞のペーラン(キロ4分10秒)で試してみた。
※本当はキロ4分30秒で走ろうとしていたが、「ヴェイパー」が許さなかった。反発が半端なく、スピードが勝手に上がった。
サイズ感
「ヴェイパー 」のサイズは26.0㎝を購入。26㎝と25.5㎝で迷った。ちなみに「ペガサス39」は25.5㎝。「ペガサス38」は26.0㎝を使っている。高いレースシューズなので、試着したほうが良い。
メリット
の3つを感じた。
1つ目 足の疲労感なし
4分10秒の10㎞ペーランでは、いつも翌日には、ふくらはぎ もしくは太ももが筋肉痛になる。
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しかし、今回は筋肉痛がなかった。ジョグよりスピードを出しているので、心臓と肺にきてる。しかし、柔らかい厚底のミッドソールのおかげで、足の疲労を感じなかった。
2つ目 反発やばい、ストライド伸びる。
「ペガサス39」を魔改造した物。その場でジャンプすると跳ねる。ボンと跳ねる。今回のペース走は、体感でキロ4分半で走っているつもりがキロ4分10秒になっていた。結局10㎞をキロ4分10秒で押せることができた。
「ヴェイパー」は、ピッチは上がらないが、ストライドは伸びている。僕はミッドフッド走法だが、着地したらカーボンが「ドン」と押してくれる。「アディゼロプロ」の反発はサポートという形だったが、「ヴェイパー」は強引に押してくる。
ミッドフット走法でも反発は生かせるが、フォアフット走法の方がもっと速く走れる感じはする。
トップ選手が履くシューズだけあって、まだ僕には「ヴェイパー」のポテンシャルを十二分に発揮しているとは言えない。速い人が履けば、もっと速く走れるシューズだと感じる。
デメリット
- 安定感なし
- 滑る
- 頼りすぎると走力落ちる
- フルマラソン持つのか
の4つを感じた。
1つ目 安定感なし
横方向に傾斜のある道を走ると、着地するたびに足首がグラグラ揺れる。やわらかく、反発性に富んだ厚いミッドソールの「ズームX」のせいだ。平坦な道は、傾斜のある道に比べると揺れは少ないが、ほかのシューズと比べると揺れる。
私は初心者用シューズに慣れてしまったので、気持ち悪さがある。
「エリートシューズだから、レベルの低い人は履くな」「安定感は体幹で何とかしろ」とシューズが僕に対し、主張してくる。足首の揺れは僕の走力のなさだ。
もし段差に引っかかったら、捻挫しそう。
安定感
Nike ペガサス39=Adidas アディゼロプロ>Nike ヴェイパー
2つ目 滑る
アウトソールは前面はラバーでコーティングされている。しかし後面はコーティングされず、ミッドソールの「ズームX」がむき出しの状態だ。10㎞のペーラン時、落ち葉を踏んだら、滑った。後ろ面がコーティングされたないためだと考えられる。
路面がぬれた状態で走ったことはないが、多分もっと滑るだろう。
滑りやすい
Nike ヴェイパー>Nike ペガサス39>Adidas アディゼロプロ
3つ目 フルマラソン持つのか?
自分の走力では、ハーフ、30㎞までは「ヴェイパー」は持ちそう。30㎞以降では体が持ってくれるかが分からない。メリットで「クッション性が良い。足の疲労感がない。」と書いていて矛盾を感じられると思われるかもしれない。
追記 ヴェイパーで、フル走ってみました。
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体幹を酷使
「ヴェイパー」は反発が強すぎるのだ。反発が強いがために、体幹の筋肉をいつも以上に使ってしまう。30㎞以降の疲れによって腰が落ちた状態では、シューズに走らされる。足の動きが速くなければ、その分、ヴェイパーもスピードが乗らないので安心。キロ6で走ると、反発感が丁度よく、クッション性の良いシューズに変更される。
股関節の痛み
10㎞ペーラン後、股関節が痛くなった。「ヴェイパー」以外のシューズで走る分には問題なかった。股関節の痛みは2、3日後には消失。この痛みから、走る前と後には股関節周りのストレッチは入念にするようになった。
4つ目 頼りすぎると走力落ちる
ポイント練習で毎回使ってしまうと、走力が落ちる。なぜなら、厚く柔らかいクッションのおかげで、足に刺激がないからだ。レースシューズなのでレースで使うことを勧める。
最後に
「ヴェイパー」で走ると楽しい。魔法をかけられたように速く走れる。ランニングの楽しさを実感できるシューズだ。しかし、別のランニングシューズで走るとなると魔法が解ける。「ヴェイパー」のように跳ねない。「ヴェイパー」のような柔らかいクッションがない。別のランニングシューズは靴ではなく、「靴下」だったんじゃないかと思ってしまうほどだ。
「ヴェイパーだから速く走れているんだ」と分かる。
サブ3.5以上を求めていて、魔法にかけられたい方におすすめ。
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