第40回いぶすき菜の花マラソン2023は、ジョグペースのキロ5分10秒~20秒ぐらいで、刻もうと考えていた。大会当日、思ったより体が動く。ハーフの通過タイムは1時間46分ほど。欲が出た。ペースを上げれば、サブ3.5できると思い、キロ4分40秒~50秒ほどで進む。しかし、「フラワーパークかごしま」で交通整理のため30秒ほど止められ、気持ちが切れた。あとは惰性で走り、3時間30分台でゴール。
準備編
練習調整と食事調整と移動。
練習調整
ジョグペースで完走しようと考えていたので、練習調整はテゲテゲ。大会前の金曜、土曜は走らなかった。練習量、ペースは特に落とさなかった。
食事調整
大会でガス欠(ハンガーノック)が起こらないように、大会2日前の金曜夜から食事量を増やした。普段食べないが、足吊り予防のため、バナナを毎食1本接種。
大会スタート
混雑で最初の1㎞は5分18秒。目標通りのペース。体を温めるにもちょうど良い。無理に抜くこともせず、周りのペースに合わせる。
7㎞すぎ 混雑解消
県道236号線から県道28号線に曲がると混雑は解消。自分のペースで走れるようになった。
10㎞までは登りが続く。
11kmすぎ 池田湖
登りが終わって、下りになった。池田湖畔を走る。菜の花と池田湖と開聞岳の景色は良い。応援も多く、ペースがあがる。キロ5をきった。ブログ用に写真を取っておけばよかった。
湖畔を過ぎると、12.5㎞から1㎞ちょっとの登り。お尻を使って走る。
14㎞すぎ~18㎞ 下り
14km過ぎると下り坂となった。キロ5分10秒ぐらいで進もうとするが、周りのランナーに抜かされる。下りで周りが速くなっていた。迷ったが、周りの速いペースに合わせた。キロ4分40秒くらい。
キロ4分40秒くらいで刻んでいると200mほど前から、笛の音が聴こえた。
オカリナ2人組
音に意識すると曲は分かった。「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」。沿道でおじさん2人組がオカリナを吹いていた。何度も金曜ロードショーで見てきた「となりのトトロ」。歌詞は覚えている。
僕は走っている。聴こえてくるのは、「歩こう、歩こう、私は元気。」。
応援で演奏してくるのは大変ありがたい。
僕は走っている。聴こえてくるのは、「歩くの大好き。どんどん行こう。」。
彼らに近づいている中、僕は迷った。ツッコむべきか、否か。
走りながら、僕は悩んだ。ツッコむべきか、否か。
走って、悩んで、見つけたこと。
ツッコまなかった。
ブログを書いていて、あのときツッコめば良かったと、若干後悔している。来年、もしオカリナ2人組がいたらツッコミたい。
ハーフ通過
ハーフの通過は1時間46分ほど。平均ペースはキロ5。体力はまだまだ余裕。フルマラソンも残り半分。キロ4分40秒~50秒ペースで刻んでいけば、サブ3.5も行けそう。ということで、サブ3.5に目標変更。ペースをキロ4分40秒~50秒で走ることに決める。
25㎞ フラワーパークかごしま
25㎞地点「フラワーパークかごしま」を横に見ながら走っていると、交通整理のため止められた。一般車両、観光バスなどが10台ほど通過した。
交通整理30秒ストップ
「緊急車両が通るなら、しゃーないと思うけど。普通車じゃん。サブ3.5を達成したいのに」「早く走り始めたい。早く車、通ってくれ。」という怒りと焦りの感情が生まれた。感情は表情に出てしまったが、行動には出てない。
交通整理のお姉さんは「すみません」ランナーたちに謝っていた。交通整理のお姉さんを払いのけ、走りたくなる気持ちはあった。行動にはうつさない。
約30秒間は足をとめず、その場で足踏みしていた。(一旦、足を止めてしまうと、僕は走れなくなるから)
ハーフ通過からペースを上げた分の貯金が消えた。
気持ちの揺らぎ
交通整理が終わり、また走り始める。
「もっとペースを上げれば、まだサブ3.5行ける」というポジティブな気持ち。
「せっかくペースを上げた分が無駄になった。足も使った。サブ3.5無理じゃん」というネガティブ気持ちが生まれる。
最終的には、ネガティブな気持ちが勝利。気持ちが切れてしまった。
気持ちに負けてゴール
サブ3.5はあきらめた。25㎞からゴールまで、キロ4分40秒~キロ5分30秒ぐらいで進む。
結果と感想
結果は、3時間30分台。
サブ3.5ならず。
サブ3.5は、気持ちが切れてできなかった。走る前の目標ジョグペース(キロ5分10秒~20秒)よりは、速く走れた。後半はキロ6分まで落ちることなく、完走。アオタイよりは疲労度は、少なく終えることができた。
uturou.hatenablog.com
交通整理の30秒
25㎞地点「フラワーパークかごしま」での交通整理を振り返る。
僕はサブ3を狙っているわけではない。MGCチャレンジしているわけではない。パリオリンピックを狙っているわけではない。トップランナーではないので、交通整理で止められても文句は言えない。たかが30秒だ。
怒りと焦り
遅い一市民ランナーとして、自分なりの目標タイムは狙う。30秒止められると、怒りと焦りの感情が生まれてしまう。感情が生まれるのは、人として生きているから仕方ない。感情を行動には移さなかった。表情には出てしまったが。
気持ちの持ち直し
怒りと焦りの感情によって、25㎞以降は惰性で走った。気持ちも切れた。サブ3.5は無理だとしても、そこから3.5に近づけるようなタイムで走ろうという感情にならなかった。立て直すメンタルがなかった。トラブルが起こっても、挽回できるような練習と気持ちのコントロールが必要だと、今回感じた。
感謝の気持ち
参加料1万円払っているとはいえ、42.195㎞という長い距離を、ランナーのために交通規制している。地域住民、観光客は迷惑を被っている。マラソン大会のために一般車両と観光バスは何十秒?何分?も待たされていたのだろう。待ってくれていた一般車両と観光バス、また、交通整理の方にも感謝しなければならない。
役員のみなさん、ボランティアのみなさん、地域住民のみなさんの協力のおかげで走れている。ランナーのために時間と労力を注いでくれている。感謝の気持ちを忘れず、これからの大会に挑みたい。