ウツローの考え、

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鹿児島在住・元ひきこもり・元ニート・ サブ3 へ挑む、

サカナクションのライブが中止。過去のライブ映像を見て、思ったこと#STAY HOME #夜を乗りこなす

お題「#おうち時間
 今日は大阪城ホールで、サカナクションのライブ「SAKANAQUARIUM 2020 "834.194 光" SPEAKER+」が行われる予定でした。しかし、コロナウィルスの感染拡大防止のため中止となりました。
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 地方のライブ公演は、中止ではなく延期となっています。延期になった地方公演は、一番早い日程で石川の5月27日、一番遅い日程が北海道の7月24日となっています。7月の公演はチャンスがあるかもしれませんが、5月下旬の公演は流石に時期が早すぎると私は思っています。
サカナクションのライブ中止による取り組み
 サカナクションはライブを楽しみにしていた人、自宅で過ごす人のために、過去のライブ映像を土曜日21時頃からYou Tubeで生配信を行っています。今記事は、サカナクションの過去のライブ映像を見て感じたことを書いています。

ライブ中止。精神的に


SAKANAQUARIUM2020 “834.194 光” SPEAKER +開催決定!
本公演の目的のひとつは、音響的死角を減らすこと。
サラウンド公演ではありませんが、一般的なライブよりもスピーカーを増やして、これまでとは違ったアプローチでアリーナ公演にトライします。

サカナクション公式twitter 2019年12月27日のリツイートより引用 (最終閲覧2020年5月7日)

去年のライブ「SAKANAQUARIUM 2019 "834.194 " 6.1ch Sound Around Session」を私は観にいき、サラウンド公演は体験済でした。
イヤホンの右と左の2chで聴く音楽とは大違いでした。
全方位からサカナクションの曲を聴く心地よさは格別でした。

今回の「SPEAKER+」ライブの目的である音響的死角を減らすことが気になって仕方なかったです。
私はNF members会員先行チケットを申し込み、運良く当選し今年の1月から「 SPEAKER+」のライブを楽しみに待ってました。

時は流れ、コロナ蔓延す
 地方のライブ公演「SAKANAQUARIUM2020 “834.194 ”」がコロナの影響で延期となっていました。城ホールであるライブも同じように延期になるだろうと私は勝手に思っていました。しかし、期待は裏切られました。

 4月29日のチケットぴあからライブ中止のメールが送られたとき精神的に参りました。

「ライブが延期、中止になっただけだ。解散、活動休止になったわけじゃない。コロナが終われば、またライブが始まる。You Tubeのライブ映像を楽しんでいるじゃないか。」なんとか自分を抑えました。

過去のライブ映像を見て思ったこと

実際に観にいったライブは最高ということ

 実際に観にいった
「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY『2007.05.09』TOUR」「SAKANAQUARIUM2018-2019 "魚図鑑ゼミナール」「SAKANAQUARIUM 2019 "834.194 " 6.1ch Sound Around Session」
 この3つのライブは音だけでなく、オイルアート、レイザー、映像などを駆使し、僕を深海へと連れて行きました。

 3つのライブの中で特に印象深かったのは、私にとって初めてのサカナクションのライブであった
「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY『2007.05.09』TOUR」です。
詳しい内容はこちら

uturou.hatenablog.com

You Tube で流れた10年前のライブ映像を観て

 10年前ということもあり、メンバー5人が若いです。そして着ている服がタイトなんです。ちょうどノームコアがはやり、スキニージーンズ真っ盛りの時代ですかね。今、流行している少しダボついた服と時代が違います。


 的外れな意見を書いていたら、すみません。ボーカル兼ギターの山口一郎さんがライブで尖がっていました。目がぎらついていて、声にトゲがあるように感じました。

 今の一郎さんは目も声もやさしく感じます。10年前のサカナクションも今のサカナクションを好きなことに変わりはありません。

サカナクションとの出会いを思い出した。

 高校の図書館に音楽雑誌「What's in」が置いてあり、バスの待ち時間に読んでいました。「What's in」にサカナクションというバンドが紹介されてました。しかし、僕は『「魚 と アクション」変な名前だな。』と思い、食わず嫌いをし、曲を聴いたことはありませんでした。


 曲を聴かず、何年間かが過ぎました。本当の出会いは精神科デイケアのバンド活動でした。私は高校卒業後、就職するもうまくいかず、辞職し家に引きこもっていた時期がありました。引きこもりニートの私は進学、もしくは再就職を目指していましたが、なかなか行動に移せませんでした。失敗することを恐れ、自分に自信がなく、臆病になっていました。

 精神科の先生からの勧めで精神科デイケアに通院することになりました。

 デイケアで人見知りであったため(今も変わらず)患者さんに話せず、独りぼっちになっていた私を職員がバンド活動に誘ってくれました。誘ってくれた職員は洋楽、邦楽問わず、ロックミュージックが好きでいろんな曲をギターで演奏していました。いろんな曲の中にそう、サカナクションの「アイデンティティー」がありました。

 そう、変な名前だと思っていたバンドです。私はギターとしてバンドの一員に入りました。
(Fコードに四苦八苦し、ベースのようにタイミングよく1音1音を弾く役割になりました。)

 「アイデンティティー」はライブで盛り上がる曲ということで、演奏会で披露することになりました。何十回も練習していました。ギターで弾きながら、自分の引きこもりニートの立場にぴったりな曲だと感じました。私は失敗して、自信を失い、将来が全く見えない不安がありました。行動しないと何も変化しないと分かっていても「また失敗するんだから行動しても一緒だ」とふて腐れていました。投げやりになっていた自分にサカナクションの音楽が浸透していきました。


 「自分とは何ぞや」の自我の確立が必要なタイミングでした。職員が「アイデンティティー」を選んだのは、盛り上がることは勿論ですが、私のためを思って選んだんだと思います。「アイデンティティー」は悩みに悩んでいた僕を助けてくれた曲です。演奏会ではバンドメンバーで練習した成果が出て盛り上がりました。会社を辞職してから、何も挑戦しないでダラダラ生きていた私にとって何よりの成功体験でした。

最後に

 去年New Album 「"834.194 "」が発表されたとき、私は正直怖かったです。理由は音楽性の違いが表れるのでないかと考えたからです。「"834.194 "」の音楽が私の感覚と合わなくなってしまった場合のことを考えてしまいました。音楽性の違いで嫌いになってしまったロックバンドが一例、私の中にありました。しかし僕の不安はただの気苦労で終わりました。待ちに待った"834.194 "は控えめにいうと最高でした。


 「アイデンティティー」の演奏の成功体験は小さな一歩でした。しかし、今現在、引きこもらずに正社員として働いていくための大きな一歩でした。音楽性の違いで嫌いになるなんて「アイデンティティー」の恩を忘れたのか私は。思い出せ。あの成功体験を

 高給取りではなくグッズはたくさん買えませんが、近くであるライブに参加します。「変わらないまま変わり続けるサカナクション」を変わらないまま応援し続けていきたいです。